クレディS、株価急落でスイス中銀が流動性支援を提供! | 情報は自分で習得し、自分で判断する

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クレディS筆頭株主が追加支援否定-株価急落、CDSは危機水準

  • 米財務省、米銀のエクスポージャー精査-ECBも欧州銀に質問か

  • クレディS、スイス中銀など当局に支援の示唆を要請-関係者

 

 クレディ・スイス・グループの筆頭株主であるサウジ・ナショナル・バンク(SNB)は同行に追加投資をすることはないと、SNBのアンマル・フダリ会長が15日語った。SNBが取得したクレディ・スイス株の価値は3カ月で3分の1余り目減りした。

 フダリ会長はクレディ・スイスへの追加出資について、「答えは絶対的なノーだ。規制と法律という単純な理由の他にも多数の理由がある」とブルームバーグテレビジョンのインタビューで述べた。追加的な流動性を求められたら、さらなる資金注入の用意はあるかとの問いに答えた。

 

CDSは危機的水準

 クレディ・スイス株は同日のチューリヒ市場で一時31%安。終値では24%安となり、過去最大の下落率を記録。上場来安値も更新した。同行社債の保証コストは2008年の金融パニックをほうふつとさせる危機的な水準に上昇した。事情に詳しい関係者が明らかにしたところによると、クレディ・スイスがデフォルト(債務不履行)に陥る可能性に備え、銀行各行がカウンターパーティーリスクを軽減するためクレディ・スイス債のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)購入を急いだことも保証コストを押し上げ、特に1年物の保証料はそれより長期の保証料と比べてかなり割高となっている。

 

中銀に支援の示唆を要請か

 株価と社債価格の急落を受けてクレディ・スイスはスイス国立銀行(中央銀行、SNB)に対し、同行を支援する姿勢を公に示して欲しいと求めた。事情に詳しい関係者が明らかにした。スイスの連邦金融市場監督機構(FINMA)にも信頼感向上の後押しを要請したと、非公表の情報だとして匿名を要請した関係者が述べた。

 中銀に対する支援の要請は、英フィナンシャル・タイムズ(FT)が先に報じた。クレディ・スイスはコメントを控えた。

 

米財務省は米銀のエクスポージャー精査

 一方、米財務省はクレディ・スイスの状況を監視していると、同省報道官が発言。事情に詳しい関係者によると、同省は欧州当局と連携しつつ、クレディ・スイスに対する米銀のエクスポージャーを精査している。

 米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が事情に詳しい関係者を匿名で引用して報じたところによると、欧州中央銀行(ECB)当局者は15日、監督対象の金融機関にクレディ・スイスへの金融エクスポージャーについて質問した。

 フランスのルメール財務相は15日中にクレディ・スイスを巡る状況についてスイス側と協議する計画だと、ボルヌ仏首相が述べた。

 スイス中銀は15日、クレディ・スイスを巡る状況についてコメントを控えた。UBSグループのラルフ・ハマーズCEOは同日ロンドンでの会議で、クレディ・スイスについての「仮定の質問」には答えられないと述べ、自行の戦略に集中していると強調した。

 

筆頭株主のサウジSNB、CSFB出資にも関心なし

 クレディ・スイスは投資銀行部門をスピンアウトしウェルスマネジメントに集中する複雑な再編を実施中だが、複数の米地銀の破綻を受け金融機関への懸念が市場で高まる中で、再編実行の困難は増しそうだ。

 ウルリッヒ・ケルナー最高経営責任者(CEO)は14日に、財務は健全だとして約150%の流動性カバレッジ比率に言及していた。市場が混乱した13日にも顧客資金が流入したとし、再編計画はスケジュールよりも進展しているとも述べた。

 

 フダリ会長は持ち分を10%超とすると、サウジアラビアやスイス、欧州の当局から新たな規制の対象になると説明。持ち分を増やさない理由は「ほかに5つか6つ挙げられるが、一つは規制による暗黙の上限」だと指摘、新たな規制の対象に入りたいとは思わないと語った。

 クレディ・スイスがスピンアウトする投資銀行部門、CSファースト・ボストンの持ち分取得には関心がないとも同会長は述べた。

 

 アクセル・レーマン会長は15日、政府支援が必要なのではないかとの臆測を打ち消し、そうした支援は「議題になっていない」と言明。同行の問題を米シリコンバレー銀行(SVB)破綻と比較するのは不正確だと主張した。

 クレディ・スイスを巡るドラマは、米SVB破綻後の銀行セクターに対する投資家信頼感の弱さを示すものでもある。

 

 

クレディS、必要に応じてスイス中銀が流動性支援を提供へ

  • スイスの連邦金融市場監督機構とスイス国立銀行が支援表明

  • 当局の発表受けクレディSのADRは下げ幅を縮小

 スイスの連邦金融市場監督機構(FINMA)とスイス国立銀行(中央銀行)は15日、苦境にあるクレディ・スイス・グループが必要に応じて流動性支援を受けると発表した。株価が記録的な下げとなったことを受け、同行に対する信頼回復を図る狙いだ。

 FINMAと中銀は同日遅くの共同声明で「クレディ・スイスはシステム上重要な銀行に課される資本・流動性の要件を満たしている」とした上で、「必要であれば、スイス中銀はクレディ・スイスに流動性を提供する」と表明した。

 この日の市場でクレディ・スイスの株価は一時約31%安となり、社債価格は財務面で深刻なディストレスを示唆する水準に下落した。不祥事が相次いだ同行に対する懸念が拭いきれない上に、世界的な銀行株の売りが重なった。

 クレディ・スイスは「当行は支援の表明を歓迎する」とツイートした。アクセル・レーマン会長はこれに先立ち、支援は「議題になっていない」と話していた。

 

 

 ここのところ、欧米金融機関の動きが速すぎて、ついていけません!

 

 スイスの大手金融「クレディ・スイス」が流動性不足に陥るかも?という噂は先週から聞いていたんだけど・・・

 

>クレディ・スイス株は同日のチューリヒ市場で一時31%安。終値では24%安となり、過去最大の下落率を記録。上場来安値も更新した。

 

 SVBの破綻を機に、投資家たちがクレディ・スイス株をパニック売りして、最安値を更新!

 

>スイスの連邦金融市場監督機構(FINMA)とスイス国立銀行(中央銀行)は15日、苦境にあるクレディ・スイス・グループが必要に応じて流動性支援を受けると発表

 

 慌てたスイス中銀は流動性支援を表明し、信頼回復に努めているようだね。

 

 金融危機を掘沸させる展開なんですが・・・

 

>同省は欧州当局と連携しつつ、クレディ・スイスに対する米銀のエクスポージャーを精査している。

 

 各国の金融当局は、自国の銀行がクレディ・スイス危機でどのような影響を受けるか調査しているらしい。

 

 あんまり、思いたくないんだけど、ロシアのウクライナ侵攻から世界的インフレ、金融機関の破綻、大恐慌とか陥らないだろうね・・・