安倍元首相が死去と報道、演説中に銃撃-アベノミクスで金融緩和
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死亡は午後5時3分、心臓に大きな傷があり失血死
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大規模な金融緩和を提唱、円高是正と株価上昇を実現
安倍晋三元首相が8日死亡したと、政府が発表した。消防庁によると午前11時半すぎに、奈良市で演説中に銃撃を受けた。
搬送された奈良県立医大病院の医師によれば、死亡は午後5時3分。心臓に大きな傷があり、失血死だった。搬送時には心肺停止状態だった。
NHKによれば、安倍氏(67)は胸と首の付近を銃で撃たれ、血を流して倒れた。警察は殺人未遂の疑いで奈良市の山上徹也容疑者(41)を逮捕し、現場で銃も押収した。山上容疑者は2005年ごろまで3年間、海上自衛隊に勤務していた。
安倍氏は10日に投開票する参院選の応援演説のために奈良市を訪れていた。銃撃が投票にどのような影響を与えるかは不明。期日前投票は既に行われている。
岸田文雄首相は「誠に残念であり、言葉もない。心よりご冥福をお祈りしたい」と述べた。犯行について「断じて許せるものではない」と非難した。選挙戦最終日となる9日の対応については「決して暴力に屈しないという断固たる決意の下、予定通り選挙活動を進める」と話した。
現代政治が専門の法政大学大学院、白鳥浩教授は電話取材で「日本の安全神話の崩壊だ」と指摘。21世紀に入り元首相級が銃撃されることはなく、歴代最長の在任期間で退任後も実力者である安倍氏という点で、国内外の「衝撃は大きい」とみる。参院選の結果や選挙活動にも影響する可能性があるとの見方を示した。
安倍氏は2006年9月に自民党総裁に選出され、第1次安倍内閣を発足。持病の悪化で07年9月に辞任したが、体調の回復を受けて活動を再開。12年12月の衆院選で自民党が勝利すると、第2次安倍内閣を発足した。
第2次政権では、長期デフレにあえぐ日本経済の立て直しに向け経済政策「アベノミクス」を掲げた。日本銀行の黒田東彦総裁とともに大規模な金融緩和を推進し、過度な円高の是正と株価の上昇を実現した。
安倍元首相が撃たれた後、取り押さえられた男
19年11月に通算在職日数が2887日となり、戦前の桂太郎氏を抜いて歴代最長となった。さらに20年8月は第2次政権発足からの連続日数も2799日と佐藤栄作氏を抜いて最長となった。
首相や首相経験者が襲われた事件としては1994年に細川護熙前首相が都内のホテルで男に銃撃されたが、無事だった。命を落とした事件では、当時の犬養毅首相が死亡した32年の「五・一五事件」、高橋是清蔵相(元首相)らが襲撃され死亡した36年の「二・二六事件」がある。21年には首相だった原敬氏が東京駅前で刺殺され、30年にはやはり首相だった浜口雄幸氏が東京駅で撃たれ、その後死亡した。
安倍元首相のご冥福をお祈り申し上げます。
アホなミンス党政権のおかげで円高不況に苦しんだ日本経済に「アベノミクス」を引っ提げて返り咲き、見事経済を立て直した手腕は見事でした。
また、外交では「自由で開かれた太平洋構想」を樹立して、日米豪印と「クアッド」の基礎を築いたと言っても過言ではないでしょう。
この功績は後世の歴史の教科書に掲載されるでしょうし、この事件も語り継がれていくのでしょう。。。
本当に偉大な政治家を失いました。残念です。。。