「おぼれて」しまったスティーブ
(CNN) 米首都ワシントンの商業施設をパトロールしていた防犯ロボットが、階段を踏み外して噴水の池に転落しているのが見つかった。
「スティーブ」と名付けられた防犯ロボットは17日、ワシントンのジョージタウン地区にある川沿いの商業施設「ワシントン・ハーバー」で、噴水池に転落した。
ツイッターには池の中に倒れて水につかったロボットの写真が投稿され、「自分から身を投げた」というコメントも。何者かが関与したのか、それともスティーブが自分で転落したのかは分かっていない。
スティーブは同施設でパトロールを始めたばかりだった。デビューを紹介するフェイスブックの12日の投稿では「多彩な防犯能力」をうたっていたが、水中の防犯対策は含まれていなかったらしい。
デビューからわずか数日で起きた事故に、「幸せで元気そうな様子だったのに」とスティーブをしのぶ声も寄せられた。一方で、「私のオフィスビルの近くに防犯監視ロボットがいる(すごく薄気味悪い)。今日は人類の勝利」という投稿もあった。
スティーブのような防犯ロボット「ADM」を製造しているナイトスコープ社によると、ADMは何台ものセンサーを使って自分のいる場所を認識し、安全な経路をたどって走行する。耐久性は高く、破壊行為にも対抗できるという。
もっとも、ADMがトラブルに巻き込まれたのは今回が初めてではない。
4月にはカリフォルニア州で、重さ約136キロのADMが酔った男性に倒される騒ぎがあった。昨年はやはりカリフォルニア州で、幼児がADMにひかれて軽傷を負う事故が起きている。
https://www.cnn.co.jp/tech/35104433.html
>「スティーブ」と名付けられた防犯ロボットは17日、ワシントンのジョージタウン地区にある川沿いの商業施設「ワシントン・ハーバー」で、噴水池に転落した。
あらら~。
防犯ロボットのスティーブくんが、仕事をはじめてわずか数日で入水自殺したみたいです・・・
警察は、自殺と他殺の両面で捜査?しているようですが・・・
このスティーブくんがどんな仕事していたのか気になるな。
未来の監視ロボット「K5」、5つの特徴
米シリコンバレーの新興企業Knightscopeは、監視ロボット「K5」を開発している。市街地、ショッピングモール、米Googleの駐車場などで、警察や警備員を支える役割を果たすロボットだ。自律型ロボットが人間の活動をいかに強化できるかを示す絶好の例と言える。Knightscopeの共同創業者であるStacy Stephens氏の説明を基に、その特徴や活用法を5項目に分けて見ていくことにしよう。
ロボットは基本的に、科学技術の驚異に対する捧げ物として、すべてを完備した存在である。最新鋭のロボットは、高速演算処理、高解像度カメラ、人工知能、長距離センサーを備えている。科学技術がどちらへ向かっているのかがよく分かる要素ばかりだ。また、ロボットを通じて、未来の自動車の姿や今後のITの進化が垣間見えるという面もある。
ロボットは、1台のインテリジェントなマシンにすべての構成要素が収まっている。このマシンは高速なネットワークを通じてサーバーとつながっている。ロボットは現場に導入した時に自律的に動作するように設計されていなくてはならない。プログラムに欠陥があった場合、深刻な影響が生じることになる。
ロボットが特定の領域を警備する
K5の見た目は、SF映画の古典的名作「禁断の惑星」に出てきた「Robby the Robot」に少し似ている。どちらも頭が円錐形で、身長も人間とさほど変わらない(K5は5フィート=約152cm、Robby the Robotは7フィート=約213cm)。K5の見た目に存在感があるのは、あえてそのようにしたものだ。K5は、Stephens氏の言う「支配力の段階的適用」の中で最も重要な部分を占めることを狙いとしている。すなわち、威厳のある存在感である。
K5を特定の領域内のみで運用するために、警備担当者はマッピング・ソフトウエアを使ってジオフェンシングの境界を作成する。K5はこの境界内で自律的に移動し(最高時速は3マイル=約4.8km)、LIDAR(Light Detection and Ranging)センサーを使って物体を検出する。ロボットの周囲270度の範囲に25ミリ秒間隔でレーザーを照射するセンサーだ。K5は、ジオフェンシングの領域内にある物体に関して、自らの周囲の3次元イメージなどの点群を作成する。
一般のスマートフォンが搭載しているGPSは、数メートルの精度で位置を特定するが、K5が搭載しているdifferential GPSでは、数センチメートルの精度で位置を特定できる。このためK5は、自分が今どこを動いているかを常に正確につかむことができる。このほかK5には、近くの物体を検出するための超音波センサーや、車輪の動きを追跡するためのWheel Odometryセンサーがある。
ロボットが構内を監視する
企業が駐車場にK5を配備する場合、その主な役割の1つとして、不審な行動の記録がある。その機能を支えるために、K5は4台のHDビデオカメラで周囲を360度監視し、記録を残せるようになっている。特に重要なのは、K5は周囲の状況をやみくもに記録するわけではないことだ。通常と異なる動きや突然の動きなどを検出した時に、それをきっかけとして動画クリップを撮影し、GPSの位置情報を付加して警備員に通知する。
K5は、毎分300台の車のナンバープレートを読み取ることができる。犯罪絡みとして把握済みのナンバーを発見した時には、運用システム「Knightscope Security Operations Center」を通じて、警備員や警察官に直ちに警告が届く。さらに、ロボットのOCR(光学式文字読み取り)システムがナンバープレートをどのように特定したかを精査して、一致を確認することも可能だ。K5は24時間稼働でき、夜間は赤外線センサーと熱画像センサーで物体を検知する。
未来の監視ロボット「K5」、5つの特徴(後)
米シリコンバレーの新興企業Knightscopeは、監視ロボット「K5」を開発している。市街地、ショッピングモール、米Googleの駐車場などで、警察や警備員を支える役割を果たすロボットだ。自律型ロボットが人間の活動をいかに強化できるかを示す絶好の例と言える。Knightscopeの共同創業者であるStacy Stephens氏の説明を基に、その特徴や活用法を5項目に分けて見ていくことにしよう。
K5は監視専用というわけではない。駐車場の利用者がK5に近づいてボタンを押すと、人間の警備員と会話できるようになっている。(現時点では双方向のビデオチャットシステムは搭載していないが、将来のバージョンで追加される可能性もある)。
ロボットがソーシャルメディアの投稿を把握する
K5の興味深い機能の1つとして、ビデオカメラやモーションセンサーで検出したリアルタイムの出来事と、ソーシャルメディアの投稿とを照合する機能がある。Stephens氏によると、この機能の搭載を後押ししたのは、ボストンマラソン爆弾テロ事件での出来事だったという。この時、市民はソーシャルメディアを利用して警察の犯人追跡に協力した。K5は、ハッシュタグやキーワードなどの情報に「聞き耳」を立て、近隣の物体や所定の領域の映像と照らし合わせる。
例えば、K5が深夜に駐車場を警備していたら、車が動くのを検知したとする。この時K5は、Twitterを検索して、車の盗難の報告が上がっていないか調べることができる。さらに、動いた車のナンバープレートを検出し、既知の犯罪者を検索することも可能だ。ソーシャルメディアのモニタリングは特定の地域のみに限定することもできる。Twitterの投稿には位置情報が付いているものも多いからだ。
ロボットが自ら考える
Knightscopeは、人工知能がどのように進化しているかを示す好例だ。K5には学習能力があるとStephens氏は言う。企業の駐車場であれば、1日の中の特定の時間に通常の動きがあるということを認識し、それを踏まえて判断を下すことができる。例えば、通常の退社は午後5時なのに、午前3時に動きがあるのは怪しい、といった判断だ。また、人が車に歩み寄ったり荷物を抱えていたりといった動きを認識し、何者が助手席の横にかがみ込んでいるのも検知できる。
K5は音も判断の手がかりにする。例えば、通常は1日を通して周囲の音量は80~90dB程度に収まっているのに、突然100dBに跳ね上がった時には、発砲や爆発の可能性を警告する通知を警備員に送る。ここでは熱画像センサーも一役買う。例えば、大きな音の後に爆発の閃光があったということを認識する場合もある。あるいは、駐車場の構造物のうち、これまで動きを検出したことがない部分で、赤外線カメラが動きを検出する場合もある。
ロボットが自らを守る
ロボットが駐車場を警備していることは、侵入者に対する抑止力となる。だが、犯人がK5に危害を加えようとしたらどうなるのだろうか。Stephens氏によると、K5は衝突を回避するための安全センサーを備えている。人がK5の方に向かってきた時には、K5はまず立ち止まったうえで、その人を回避する動きをする。それでも相手が向かってくる時には、穏やかな警告音と光の点滅で注意を促す。
それでもなお相手が向かってくる時には、K5は引き続き回避行動を続け、警備担当者や警察に通知を送る。また、何物かがK5を押そうとしたり、カメラを外そうとした時には、K5は耳をつんざくような警告音を発し、危害を加えようとした者を動けなくする。多くの場合、何者かがロボットに近づいた時点で、K5は疑わしい行動を既に報告し、警備担当者や警察に通知している。
こちらの記事は2014年のものだけど、画像と制作会社がナイトスコープということで、スティーブくんもこのような多機能を搭載して仕事をしていたんだろうね。
>K5は24時間稼働でき、夜間は赤外線センサーと熱画像センサーで物体を検知する。
ただし、24時間稼働ということらしいので・・・
きっと過労による自殺なんだろうねw
ちなみに、我が家のルンバくんもたまに洗濯物で首を絞めて自殺未遂を試みていることがあります。。。