フォルクスワーゲン:本質的でない投資は全て延期または中止へ
(ブルームバーグ):ドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲン(VW)のマティアス・ミューラー最高経営責任者(CEO)は6日、本質的でないプロジェクトを延期または中止する方針を示した。ディーゼルエンジンの排ガス不正問題を受けて、同社には支出削減を迫る圧力が増している。
電子メールで配布された発表文によれば、ミューラーCEOは本社で約2万人の従業員を前に、「全ての投資計画を見直し、絶対的に必要でない投資は延期または中止する」と言明。「当社の効率プログラムを再調整する。はっきりさせておくが、痛みが供わない状況にはならない」と続けた。
VWは排ガス不正の対象車を約1100万台としているほか、65億ユーロ(8800億円)を引き当てている。ミューラーCEOはこの引当金では制裁金や予想される訴訟費用をカバーするのに十分ではないだろうとも述べた。
サンフォード・C・バーンスティーンのアナリストらによれば、制裁金は米国だけで74億ドル(約8900億円)に上る可能性がある。VWは不正問題対応でソフトウエアの更新から一部モデルの交換を含め、さまざまな選択肢を模索している。
フランクフルト時間午後2時20分現在、VW優先株は前日比1.1%高の94.50ユーロで取引されている。同社の時価総額は不正問題発覚で約290億ユーロが吹き飛んだ。
>ミューラーCEOは本社で約2万人の従業員を前に、「全ての投資計画を見直し、絶対的に必要でない投資は延期または中止する」と言明。「当社の効率プログラムを再調整する。はっきりさせておくが、痛みが供わない状況にはならない」
不正排ガス問題に揺れるVWですが、
新CEOが・・・
「投資計画を見直しする!痛みを伴う再調整となる!」
と表明しました・・・
>VWは排ガス不正の対象車を約1100万台としているほか、65億ユーロ(8800億円)を引き当てている。ミューラーCEOはこの引当金では制裁金や予想される訴訟費用をカバーするのに十分ではないだろうとも述べた。
今のところ、これらに対する費用として8800億円を引き当てていますが、
今後、各国で賠償請求も行われるでしょうし、リコール費用も出てくるでしょうね。
独VWが1月にリコール開始へ、不正排ガス問題で─CEO=国内紙
10月6日、独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のミュラー最高経営責任者(写真)は国内紙のインタビューで、不正排ガス問題の影響を受けるディーゼル車のリコール(回収・無償修理)を2016年1月に開始し、同年末までに修理を完了させると述べた。9月撮影(2015年 ロイター/Fabian Bimmer)
フランクフルター・アルゲマイネ紙が7日付のインタビュー記事を事前に公表。この中でミュラーCEOは「全てが計画通り進めば、1月にリコールを始められる。全ての対象車は2016年末までに修理がなされるだろう」と述べた。
同CEOは、少数の社員のみが不正に関与したとの考えを示し、ウィンターコルン前CEOが不正を知っていたはずだとの指摘を否定した。
また、VWは縮小と分権化を余儀なくされるとした上で、全てのモデルとブランドについて会社への貢献度合いを調べるとした。一方で、VWの復活には「変革」よりも「進化」が必要だと述べ、2─3年以内に「輝きを取り戻す」ことができるとの見方を示した。
不正排ガス問題を公表するのが遅すぎたとの指摘については「法律の理解に基づき、適時に開示した」と述べ、情報開示の経緯に問題はなかったとした。
>不正排ガス問題の影響を受けるディーゼル車のリコール(回収・無償修理)を2016年1月に開始し、同年末までに修理を完了させると述べた。
まずは、来年中に対象車のリコールを完了する予定のようですが・・・
どのように修理するのでしょうな?
単純にプログラムを破棄しても、排ガスが減るわけでもないし・・・
自動車に詳しくないからわからないけど、今後の推移が注目だな。