イスラム国への米空爆は成功中!? | 晴走雨読

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イラクの「イスラム国」幹部数人を殺害 米空爆

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 【ワシントン】米国防総省の制服組トップであるマーティン・デンプシー統合参謀本部議長は18日、米軍が空爆でイラクにいるイスラム過激組織「イスラム国」の主要軍幹部数人を殺害したことを明らかにした。

 同議長はウォール・ストリート・ジャーナルとのインタビューで、最近数週間の米軍事作戦の際、イラクにいたイスラム国の軍指導者3人を殺害したと述べた。この作戦は、来年に計画している反転攻勢を前にした有志連合諸国の努力強化の一環として行われている。 デンプシー議長によれば、この最近の軍事作戦はイスラム国による軍事攻撃や戦闘員供給、そして活動資金繰りの力をそぐ狙いがあるという。

 同議長は「作戦は、イスラム国の計画作成や司令と統制にとって破壊的だ」と述べ、「価値の高い標的、つまり上級指導者がいる」と語った。
 国防総省当局者によれば、12月3日から9日までの間に米軍は空爆でイラクにおけるイスラム国の軍事作戦トップであるアブド・アルバシト氏ら2人を殺害した。
 また同当局者によると、11月末には、別の空爆で中級レベルの司令官を殺害した。同司令官はイラクの都市モスルを管轄しているイスラム国の地方行政長官だったという。
 別の国防総省当局者によれば、最近の空爆に加えて、米軍はイスラム国の多くの上級・中級司令官を殺害しており、こうした空爆によってイラクにおけるIイスラム国の指導構造が著しく弱体化し始めているという。
 これら国防総省当局者は、イスラム国は指導者たちを直ちに補充するだろうが、それでもトップクラスの軍司令官を殺害したことは、来年計画しているイラク政府軍による反攻を前にIS弱体化の重要な一部になると述べている。
 デンプシー議長はインタビューで、イラクとシリアで広域な土地を占領しているイスラム国に対する米国の見解を明かし、米軍とイラク政府軍はイスラム国を国民国家ではなく戦闘員のネットワークとみなして戦っていると述べた。
同議長は「それはネットワークとどう戦うかという問題だ」と述べ、「イスラム国は国ではない。彼らは国だと主張しているが、実際にはそうではない。彼らはネットワークで資金を確保している。彼らには兵站があり、指導者たちがいる」と語った。
 イスラム国の指導者トップに対する軍事作戦は、米国がクルド族勢力支援でイラクのシンジャル周辺の攻撃を増やし、イラクのクルド人支配地域にあるダフークとイスラム国勢力が支配する最大の都市モスルとの間に回廊を開設しようと動いている時期に実施された。
 米当局者は、モスル奪還のためイラク政府軍がいつ反攻作戦を開始するか正確な時期を明かさなかった。しかし米軍による空爆は、イラク政府軍部隊がモスルを孤立させ、イスラム国の補給ラインを断ち、イラク政府軍とクルド族部隊の補給ラインを確立するの支援する狙いがある。
 米軍高官は「これらの作戦はすべて、モスルを孤立させる意図がある」と述べ、「われわれは最終的なモスル作戦のための環境を作ろうと努めている」と語った。
 イラクとシリアでのイスラム国掃討作戦を指揮する米陸軍のジェームズ・テリー中将は18日の国防総省での記者会見で、イスラム国の攻勢を阻止する上で大きく進歩したが、イラク治安部隊(政府軍)が完全に地歩を確立するには最低3年はかかるだろうと述べた。


この作戦は、来年に計画している反転攻勢を前にした有志連合諸国の努力強化の一環として行われている。

 イスラム国の火のような侵攻も、どうやら米国を中心とする有志連合国による空爆で勢いを失いつつあるみたいですな。

 さらに、イスラム国軍幹部たちへの攻撃もうまく行っているようで、来年に計画される反転攻勢計画も順調だとデンプシーくんも明るい笑顔?

米当局者は、モスル奪還のためイラク政府軍がいつ反攻作戦を開始するか正確な時期を明かさなかった。

 今後の作戦のターゲットはモスル奪還。

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なるほど!

モスルというのは、クルド民族の支配地域としては重要な地点のようだな。

イスラム国掃討作戦を指揮する米陸軍のジェームズ・テリー中将は18日の国防総省での記者会見で、イスラム国の攻勢を阻止する上で大きく進歩したが、イラク治安部隊(政府軍)が完全に地歩を確立するには最低3年はかかるだろうと述べた。

米国やサウジが、どこまでイスラム国を追い込みたいのか気になるが、イラクへの影響を抑えたいというのは理解できるよな。

昨今の原油下落も含めると、シリア国境付近まで追い詰めて、元々も敵であるシリアアサド政権との対決に追い込みたいと考えているような気もするな。