ルービニくん:「財政の崖」合意を評価せず! | 情報は自分で習得し、自分で判断する

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財政の崖、ヌリエル・ルービニ氏は楽観せず

 ヌリエル・ルービニ氏は今週の「財政の崖」の合意を評価していない。
 ニューヨーク大学教授でルービニ・グローバル・エコノミクスの会長のルービニ氏は2日夜、英フィナンシャル・タイムズ紙で、別のワシントンの危機が近く到来するとの考えを示した。債務上限の引き上げを余儀なくされ、今週の合意で延期された歳出削減が始まるときだという。

 だが、こうした争いが解決しても、ワシントンの苦闘は終わらない。「今後2013年中にようやく、中期的な財政再建に関するより大きな議論が始まるだろう。これが、連邦政府の規模縮小を求める共和党と、規模は維持したいが賄う方法に自信が持てない民主党の新たな対立につながる」という。

 給与税減税措置終了の影響などで、現在は今年の国内総生産(GDP)成長率が1.2ポイント押し下げられるとみられている。「そのため、米国はいとも簡単に、今年の失速に危険なほど接近する恐れがある。ユーロ圏の危機が悪化すればさらに悪くなる」という。
 以上のような状況のなか、ワシントンは長期的な危機に対処しようとすらしていない。「米国は財政の悪夢を全面的に認識していないのが現実」だ。