EU首脳,銀行と予算の管理の中央集権化で前進も-サミットで
12月3日(ブルームバーグ):欧州連合(EU)首脳らは、銀行と国家予算を管理するための中央集権化を今までで最も強く推進する可能性がある。域内財政危機の解決に真剣な姿勢を市場に示したい考えだ。
EU加盟27カ国の首脳は13、14両日の首脳会議で、ユーロ圏の経営難銀行に対処する清算機関の創設を初めて明確に支持する可能性がある。ファンロンパイEU大統領が準備した文書から分かった。ブルームバーグ・ニュースが入手した11月26日付の同文書によると、首脳らはユーロ圏としての予算を策定する実践的な第一歩も踏み出す公算がある。
文書は、ユーロ圏に単一の銀行監督機関を設置する計画に伴い、資金面で適切な後ろ盾のある共通の清算機関を設立することが必要だと論じている。欧州中央銀行(ECB)もEUの欧州委員会も、金融セクターが抱えるリスクと国家の債務危機を切り離すための共通の銀行監督と清算機関の必要性を説いている。
文書によれば、EU首脳らはユーロ圏予算の実現可能性の調査を欧州委に求める可能性がある。ユーロ圏予算は域内諸国の競争力強化の取り組みの財源にもなり得る。
ドイツのメルケル首相は一つにはユーロ共同債の構想を否定する手段として、ユーロ圏予算の案を支持。一方、共同債賛成派のフランスやイタリアもユーロ圏予算が発行に向けた最良の道になると考え、支持している。
ユーロ危機の核心ともいえるユーロ加盟国の予算管理問題ですが。
>文書によれば、EU首脳らはユーロ圏予算の実現可能性の調査を欧州委に求める可能性がある。ユーロ圏予算は域内諸国の競争力強化の取り組みの財源にもなり得る。
さて、この予算管理でうまくまとまりますかね?
もちろん、すぐにまとまるとは思えませんが、ユーロの信用を回復させるにはこれはとても大事な事だよな。