ドバイ政府はドバイ・ワールド債を保証していない-当局者
11月30日(ブルームバーグ):アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ首長国の政府は30日、国営の投資持ち株会社ドバイ・ワールドの債務を保証していないとし、債権者は債務再編に協力する必要があると表明した。
ドバイのアブドゥルラフマン・サレフ財務局長は政府系のドバイテレビが放映したインタビューで、「政府がドバイ・ワールドを保有しているというのは事実だが、同社設立時の決定は、同社がプロジェクトの実現可能性によって与信を獲得するべきだというもので、政府保証によるというものではない」と述べた。政府がドバイ・ワールド債を保証するかとの問いに答えたもので、同局長はさらに「貸し手は一部の負担を背負うべきだ」との考えを示した。
ドバイ・ワールドは590億ドル(約5兆900億円)の負債を抱える。ドバイ政府は25日に、債権者に「スタンドスティル(停止)」合意を求めるとともに債務償還期限を少なくとも2010年5月30日まで繰り延べることを求めた。ソブリン債のデフォルト(債務不履行)につながるとの懸念が広がり、先週のアジアと欧州株は大きく下落した。
30日は、ドバイの発表後初の取引となったドバイとアブダビの株価指数も下落。ドバイ金融市場総合指数は前営業日比7.3%安と08年10月以来で最大の下落。アブダビ証券取引所(ADX)株価指数は8.3%安とブルームバーグがデータを取り始めた01年以来の大幅な下げとなった。
ドバイ・ワールドの不動産開発子会社、ナキールの債券35億2000万ドル相当は12月14日に期限を迎える。同社は30日、「市場に完全な情報を提供できるまで」証券の売買を停止することを取引所のナスダック・ドバイに求めた。
一方、UAE中央銀行が市中銀行を支えると表明したことから安心感が広がり、ドバイのソブリン債など湾岸諸国の債券の保証コストは低下した。
また、12億5000万ドル相当のドバイのドル建てイスラム債の価格はロンドン時間午後2時(日本時間同11時)現在、0.3%上昇し額面1ドル当たり89.989ドルとなった(シティグループの価格)。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=aljpdjKMFmt8
>アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ首長国の政府は30日、国営の投資持ち株会社ドバイ・ワールドの債務を保証していないとし、債権者は債務再編に協力する必要があると表明
ドバイに関連して新たな記事を見かけましたね。
ドバイ政府は、国営のドバイ・ワールド社の債務に対して、政府保証はないと表明したようです。これは、ドバイ・ワールド社の債務は政府とは無関係だから、債権者はきちんと対応してね!ということだな。
>ドバイ政府は25日に、債権者に「スタンドスティル(停止)」合意を求めるとともに債務償還期限を少なくとも2010年5月30日まで繰り延べることを求めた。
ドバイショックは、この政府の債務償還期限の延長を表明した事で始まった。しかし、あくまでもドバイ・ワールドには、政府保証はついていないよと、今回発表したのだな。
しかし、この発表って、ドバイとアブダビの株価指数に不安を与えるよな。
取締役様が、コメントしているが、米国のファニーメイやフレディマック債と同じように、投資家が理解していなかったという事か?
ファニーメイやフレディマックについてはコチラ⇒http://blogs.yahoo.co.jp/x_men_go_go/20034281.html
>ドバイ・ワールドの不動産開発子会社、ナキールの債券35億2000万ドル相当は12月14日に期限を迎える。
まずは、12月14日に期限を迎える35億2000万ドル債権をどうするのか、それが問題だな。