EU初代大統領の本命はブレア氏か、条約批准で水面下の争い本格化へ
10月5日(ブルームバーグ):アイルランドが国民投票で欧州連合(EU)の新基本条約、リスボン条約の批准を決めたことで、同条約に基づくEU初代大統領の指名をめぐる水面下の争いに火が付いた。候補者には、ブレア英前首相らの名前が挙がっている。
3日開票のアイルランド国民投票で条約批准への賛意が示されたことで、年内にEU大統領職が創設される見通し。同ポストの創設は、経済や気候変動、紛争など多くの問題に対するEUの世界的な影響力増大を意図している。
ブレア氏(56)は1997-2007年に英首相を務めた。EU大統領に就任すれば、同職の知名度はすぐに高まると思われる。ブリュッセルの研究機関、リスボン・カウンシルのパウル・ホフハインツ所長は、ブレア氏について、大統領を指名するEU27カ国の大半の首脳よりも優れていると指摘する。
同所長はインタビューで、「ブレア氏はEU大統領職にビジョンと活力をもたらし、国際社会における欧州の存在感を間違いなく高めるだろう」と発言。その一方で「真の問題は、EUがそれを望んでいるのか、あるいは基本的には会議に出席してノートを取り、時間通りに議事進行する調整役を望んでいるかという点にある」と指摘した。
任期は2年半
EU大統領の任期は2年半。再選は1度だけ認められる。ブレア氏は、出身国政府が支持を明らかにしている唯一の候補。ただ、同国の最大野党・保守党は反対しているほか、03年のイラク戦争の際に同氏が果たした役割に対する複雑な思いは欧州の多くの市民の心にくすぶっている。
このほか欧州メディアでは、オランダのバルケネンデ首相、ルクセンブルクのユンケル首相、フィンランドのリッポネン元首相らの名前が取りざたされている。
リスボン条約の発効には、残る2カ国(ポーランド、チェコ)の批准が必要。このうちポーランドはカチンスキ大統領が批准の意向を示したが、チェコはクラウス大統領がまだ受け入れ姿勢を示していない。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920000&sid=aTSKEDwV09xA
>アイルランドが国民投票で欧州連合(EU)の新基本条約、リスボン条約の批准を決めたことで、同条約に基づくEU初代大統領の指名をめぐる水面下の争いに火が付いた。
本当に、EU初代大統領の指名まで行けるのですかね?
今回の金融危機で、ダメージを負ったEU内の小国を含めて、本当にEUという一つの国家としてまとまるのかな?
どうしても各国の思惑でまとまるとは思えませんが。
>EU大統領の任期は2年半。再選は1度だけ認められる。ブレア氏は、出身国政府が支持を明らかにしている唯一の候補。ただ、同国の最大野党・保守党は反対しているほか、03年のイラク戦争の際に同氏が果たした役割に対する複雑な思いは欧州の多くの市民の心にくすぶっている。
しかし、任期は短すぎないか?2年半+2年半=最大で5年、この任期だけ見ると、大した役職だとは思えませんが。
ブレア氏も、賛否両論ですね。
>リスボン条約の発効には、残る2カ国(ポーランド、チェコ)の批准が必要。このうちポーランドはカチンスキ大統領が批准の意向を示したが、チェコはクラウス大統領がまだ受け入れ姿勢を示していない。
リスボン条約の発効には、あと2カ国。チェコが問題なんですね。しかし、EU大統領なんて想像もできませんが、時代は流れているのは事実ですね。