皆様おはようございます。
JSASやら、手術やらで忙しくしていました。
切開式重瞼術について復習しましょう。
術式として
①翻転(反転)眼窩隔膜弁法
②挙筋腱膜の延長成分を用いた重瞼固定方法
③①と②の中間(pretarsal二重)
④皮膚ー瞼板固定法
が大まかにあります。
もちろん、①~④のコンビネーションもあるでしょう。
初回手術の人は①~④で何とでも二重は成立します。
何回も手術を繰り返した人は『固定源』が無いのです。
何を言っているか意味不明でしょう。
眼窩隔膜は瘢痕化してます。
挙筋腱膜はボロボロで延長成分などありません。
皮膚ー瞼板固定すると食い込んで醜い瘢痕になります。
仕方がないから何となく切開面をそこらの瘢痕組織と縫合固定します。
しばらくは二重なのですが1年も経つと二重は取れてしまいます。
何回も切開して『取れる』はだいたいがこのパターンです。
ですので、正常解剖構造通りに腱組織で再建するしかないのです。
腱糸を作って、瞼板上縁(または挙筋腱膜)と
眼輪筋・皮膚を『ふんわり』固定します。強く縛ると食い込みます。
ナイロン糸でふんわり固定しても取れます。
最近は、何回も切開してる人にはこの治療方針です。
幅狭くも、幅広くも自在です。
固定源が無かったら............とか悩まなくて良いです。
瘢痕も目立ちません。