腋臭症手術 | TETSU形成・美容クリニック   田中哲一郎のブログ

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TETSU形成・美容クリニック
日本形成外科学会認定専門医
日本美容外科学会(JSAPS)専門医
株式会社形成技研代表取締役

暑い季節になってきました。
腋臭症とは、字のごとく、ワキが臭う状態を言います。
理屈がありまして、ワキにアポクリン腺が多い人がにおいます。
アポクリン腺から、たんぱく質や飽和脂肪酸(あぶらです)が分泌され、これらが、酸化、要するに腐ってにおいます。
ボトックス注射の治療を受けたと言う人がいますが、あまり効果的では無いのです。
ボトックス注射はコリン作動性神経をブロックします。
アポクリン腺はアドレナリン作動性なのです。
興奮したり、運動したりするときに働く神経ですので、ボトックスでは、アポクリン発汗を防げません。
ミラドライ、ビューホット等ありますが
一発根治は切開法になります。
中央部の皮膚に余裕があるので除去します。
除去しないと、皮弁が壊死しやすいです。
壊死する部位を手術初期から除去してることになります。
エックリン腺も除去されるので、多汗症も軽快します。
皮膚を温存するメリットはどこにもありません。
水平方向へアポクリン腺を除去していきますが、その際、皮膚断端に向かう血管を2~3本温存します。
この手間が、皮膚の血流を確保し、創傷治癒を促進して目立たない傷にします

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