皆様、おはようございます。
毎日、画像処理の連続で目がチカチカしますたまには、形成外科的な経過を載せましょう
腋臭症治療には、治療効果順に大雑把に
①神経伝達を遮断する薬の局所注射
②高周波、マイクロ波等の熱源によるアポクリン腺、エックリン腺の委縮、焼灼
③機械、器具によるアポクリン腺の吸引、除去
④アポクリン腺、エックリン線の切除
があります。④が根治術になります
①はボツリヌス菌の注射で、アセチルコリンという神経伝達物質を遮断します
臭いの元は主にアポクリン腺からの分泌で、アポクリン腺自体は
アドレナリンによって分泌します。アポクリン腺への直接効果はなく、
エックリン線由来の『多汗』を抑えることによって、湿潤環境は無くなり、
結果、臭いは少なくなるといった作用機序です
②はミラドライやビューホットと言った治療機械が有名です
高温で焼きたいわけですが、高温過ぎると皮膚が熱傷、壊死してしまいます
限界はあります
③は直視下ではありません、皮膚は裏面に凹凸があり、汗腺を完璧に除去するのは無理があります
④はアポクリン腺、エックリン線を最も密度が高い中央部で切除します(私の方法)
残存するアポクリン腺は、直視下に皮下血管網を温存し除去します
患者様は最も治療効果が高い『切開法』を希望しました。ここで問題となるのは腋窩瘢痕(傷)です
血管を温存しますから、皮膚壊死も最小限で、傷はほとんど目立ちません
目立っても、簡単な修正によって目立たなくします
形成外科医は『傷』にはこだわりますよ!
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