全切開法について | TETSU形成・美容クリニック   田中哲一郎のブログ

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TETSU形成・美容クリニック
日本形成外科学会認定専門医
日本美容外科学会(JSAPS)専門医
株式会社形成技研代表取締役

全切開法について

最近、いろいろと考えることが多いです
切開法を最初から選択する人はごく少数です
ほとんどの方は埋没法を最初に受けます

埋没法を複数回受けた方が最終的に切開法を受ける
この選択が多いと思います
切開法で
重要な事は言うまでもない事ですが
『ラインが消失しない、浅くならないこと』

『切開法が取れてしまいました』
といって来院した患者様を切開するのですが
上図のように、瞼板と皮膚に糸をかけただけの症例を目にしました
この方法だと、わざわざ切開して埋没法しているだけですので
『とれてしまいました』 は頷けます

やはり、二重の人と解剖学的に似た構造を作成する必要があります
挙筋腱膜を前転した余りを皮膚にもっていけばよいのですが
前転する必要がない方は
このように眼窩隔膜弁を反転させて
点ではなく、面、弧として皮膚と強固に癒着させます
この方法が今のところ安定して成績が出ますね

皮膚とどれだけ強く癒着させ得るかがポイントですね