肝斑 | TETSU形成・美容クリニック   田中哲一郎のブログ

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TETSU形成・美容クリニック
日本形成外科学会認定専門医
日本美容外科学会(JSAPS)専門医
株式会社形成技研代表取締役

こんにちは

私の小中学時の同級生です
同級生が遊びに来てくれるのは いつでも嬉しいものですね

主訴は『シミが大きくなった!!』です

 

シミと言っても診断が重要です

日頃良く見かけるものとして

1.SK (老人性色素斑、脂漏性角化症)
2.そばかす(雀卵斑)

3.肝斑

4.ADM ( 後天性真皮メラノサイトーシス )

5.PIH (炎症性色素沈着)

6.母斑

などがあります

 

単一の病変ということは少なく
だいたいはいくつかの病変が混在しています

 

同級生は 肝斑、老人性色素斑、雀卵斑、母斑の合併です

メインは肝斑です

肝斑の診断根拠

面圧がかかる部位に必ずある

(頬骨弓部、頬、眉毛外側、下顎部、鼻翼部)

面圧がかからない部位を見事に外している

(眉毛の生え際、眼窩、鼻唇溝、マリオネットライン)


↑↓ 肝斑

面圧がかかるところに見事に発生しています

 

肝斑は『慢性の炎症性色素沈着』と私は考えています

要するに、『こすりすぎ』 なのです

* 化粧はきれいさっぱり落とさないと気が済まない

* タオルでこすって拭いてしまう

* エステのマッサージ等を頻回にしている

 

様な人に多いです
女性に多いのは、化粧をするからと考えています

 

同級生は典型的で

シミが大きくなりそうだから、化粧はキレイさっぱり落とし、

エステマッサージでこすってしまい
自宅でも化粧水をつけてはタッピング等々.......................

 

肝斑増悪の典型サイクルに突入していました

 

治療は

とにかく こすらないこと

化粧はキレイに落とさなくても大丈夫、シミは悪くなりません

エステ等のマッサージは禁止です
+αで トランサミンという炎症、メラニン産生を抑える内服薬の処方です

 

これだけでかなり良くなります

もちろん、紫外線は避けて下さい

半年後 checkです

 

全体的にトーンを薄くしてから 残存する他病変の治療です

SK、雀卵斑はレーザー治療で良いです。母斑もかなり薄くなります

 

           施術前                        1ヵ月後

1ヵ月経って、だいぶ白いトーンに変わってきました