潮見神社の巫女☆ | げむおた街道をゆく

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永禄三年、肥前国において、

有馬勢は、渋江公親の篭る潮見城を攻めあぐねていた。
 

城自体が堅固な事もあったが、

なによりその、そろえられた鉄砲の力にやられていたのである。

「あの鉄砲をどうにかしなければ。」
考えた。

 

そして、思いついた。

有馬勢は、渋江氏の氏神潮見神社の巫女を買収し、潮見城に向かわせ、こう言わせた。

「鉄炮で敵を討つことは、この城の穢れになります。

敵は神力にて退散させますので、
鉄炮は城外に運びますように。」

そしてその巫女がお祈りを始めると、なんと城を取り囲んでいた軍勢が、
瞬く間に消え去ってしまった。

 

公親はこれに喜び、巫女を信じ鉄砲を場外に運ばせた。

さて、勿論有馬勢の撤退は見せ掛けだけのものである。

鉄砲を運び出した事を察知すると直ちに引き返し、

攻撃を仕掛け、見事潮見城を落とした、とか。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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→ 熱心なキリシタン、有馬晴信

 

 

 

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