合渡川の戦い☆ | げむおた街道をゆく

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1600年の関が原の戦いの直前の事である。

 

徳川家康に従う黒田長政らの東軍と、対立する石田三成の西軍が、

合渡(ごうど)川を挟んでにらみ合っていた。

 

そこでこちらから攻めるべきか、あるいは相手が動いた所を迎い撃つべきか、

東軍の大名達の間で議論となった。

 

この時、藤堂高虎は、
「又兵衛、貴殿の意見が聞きたい。」
と後藤又兵衛に尋ねたのだが、

 

主君の黒田長政は、
「ふん、又兵衛の意見など聞いてどうなる!」

と横やりを入れた。

陪臣の身でありながら大名に意見を求められたのが面白くなかったのかもしれない。

 

しかし又兵衛も、長政のそんな態度に慣れっことばかりに、
「勝つにしろ負けるにしろ、打って出ない事には家康公に顔向け出来ますまい。」
と、自説を主張。

 

この意見を聞いて出撃した東軍の先頭に立ち、渡河の一番乗の名乗りを挙げる際も、
「我は後藤又兵衛なり!」

と「黒田家家臣」である事を言わなかった為、またも長政の気分を害したという。

以上、長政と又兵衛の溝が益々深まってしまったお話。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 大坂城五人衆の一、後藤又兵衛

 

 

 

ごきげんよう!