島津家の当主が、十五代・貴久の頃の話。
貴久の元に仕える一人の若者がいた。
とある娘がその若者に恋をした。
ある時、若者が戦で大怪我を負ったとの知らせが娘のところに届いた。
驚いた娘は、何も持たず大急ぎで若者ところへ向かった。
しかし、どんどん日が暮れあたりは暗くなり曇り空で月も星も見えず、
ついに何も見えなくなり娘は一歩も進むことが出来なくなった。
その時、娘は祈りを捧げると雲が動き月が見え月明かりを頼りに、
娘は無事に若者の所に辿り着くことができました。
後日、この話をを聞いた貴久は娘が祈った場所を「乙女月」と名付けました。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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