孝行とは☆ | げむおた街道をゆく

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島津家の中間者・孫七が、父・四郎右衛門と口論の末、カッとなって、

父を棒で打ったとの評判が流れた。
評判はたちまち薩摩一円に広がり、島津日新斎の耳にも達した。

「けしからん。速やかに、かの者に罰を与えよ。」
 

直ちに家臣が派遣されて孫七を斬り殺し、これを埋めて捨てた。

報告を受けた日新斎は、激怒した。

「なんという事をしたのだ!
孝行とは、幾万ある行動に先立ち、

千の経巻、万の典籍に必ず書かれる人間第一の徳目である。
それを破りし不孝者など、三千の刑法をも用いても、なお余りある。
然るに、なにゆえ刑を軽くしたのだ?

今すぐ彼奴の死骸を掘り起こし、

額に『不孝』の焼印を押して道端にさらせ!

そうでもせねば、目を驚かし耳に針すれども、忘れて不孝を犯す者が出るわ!」

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 島津氏中興の祖、島津忠良

 

 

 

ごきげんよう!