筑紫広門の娘☆ | げむおた街道をゆく

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立花道雪の死後、長年対立関係のあった高橋紹運と秋月種実との間に、

和平を望む機運が高まり、
種実の娘と紹運の二男(統増)を婚姻させようとの動きが出てきていた。
 

そしてその動きは秋月種実の盟友・筑紫広門を驚愕させる。
 

筑紫広門は道雪の死後のどさくさにまぎれ、高橋家の宝満城を攻略していたのだった。
もし秋月と高橋・立花が結び筑紫に攻めてくれば当家の命運は尽きる・・・。

居城勝尾城に重臣を集め方策を練ったが、これと言った意見が出てこない。
そんな中、一族の筑紫六左衛門より、
「当家が高橋家と婚姻をむすぶしかありません。

姫を私にお預けください。
姫とともに岩屋城に参り、紹運公に姫と統増どのの縁組を直訴してまいります。
紹運公は情け深きお方とのこと、こちらが真心を持って誠心誠意懇願すればあるいは・・・。
もし紹運公に承認いただけない時にはその場で姫を刺し、私も腹を切ります。」
広門も、この六左衛門の気迫を見て賛成するのだった。

岩屋城の高橋紹運、敵対している筑紫広門の娘が訪ねてきたとの知らせに、

訝りながらも目通りする。
「筑紫上野介の娘かねでございます。

不躾ながらお願いの儀があり参上いたしました。
女子の口からお恥ずかしいことですが・・・。」
と言って目を伏せてうつむいてします。

 

その後を六左衛門が続けた。
統増とかね姫の婚姻による和平の提案、突然の押しかけ女房の提案に困惑する紹運。
 

六左衛門は、
「ご当惑はごもっともと思います。しかし我が筑紫も滅亡の危機にあるのです。
もしこの件どうしてもお許しいただけないようならば、庭先をお借りし切腹を致します。」

六左衛門の熱意に押されたか紹運も婚姻を承諾、

15歳の統増のもとに17歳のかね姫が輿入れしたのである。
その後の2人は九州征伐時に島津軍に夫婦そろって拉致られ、

薩摩祁答院での軟禁生活を夫婦で乗りきることになる。

で、なぜ悪い話かと言えば、

その後、広門が島津軍に宝満城の秘密を洩らしたため離縁することになったから。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 肥前の悍馬、筑紫広門

 

 

 

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