賤ヶ岳の戦い☆ | げむおた街道をゆく

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天正11年(1583)、賤ヶ岳の戦いで敗れた柴田勝家は、越前・北ノ庄に退却して行った。

勝家は途中の山に殿を残し、秀吉軍の追撃を阻んだ。 

これを見た秀吉は人を選び、
騎馬隊を編成して攻めさせたが、上から鉄砲を撃たれて、

隊長が戦死するありさまだった。

山登りに成功しても、伏兵が待ち構えているかもしれない。 

かと言って、目の前の敵を放置するのは武門の恥だし、

迂回して時間を無駄にすれば、勝家が再起するかもしれない。

蜂須賀正勝、

「どうやら、俺が出ねばならんようだな。」

秀吉の前に出た正勝は、
「伏兵が大勢なら、すぐ戻ります。

少数なら、馬を輪にして走らせる。

それを合図に、全軍で登って来て下され。」 

と言い残し、騎馬隊を組んで、柴田軍のいる山に向かった。

正勝は敵の射程ギリギリまで近寄って留まり、

敵の射撃がいったん収まるのを見計らって、
射程内に一度だけ踏み込むと、すぐ後退した。

これを見た柴田軍は、正勝が逃げたと思いこみ、斉射を止めて全軍で追撃を開始した。
敵の実数を見切った正勝も後退を止め、騎馬隊を車懸りにして、敵を向かえ討った。

正勝の馬が輪乗りになったのを見た秀吉軍は、一斉に敵に向かって殺到した。
一気に距離を詰められた敵は、鉄砲の用意が間に合わず全滅し、

秀吉は安心して勝家の追撃を続行できた。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 矢作橋の出会い、蜂須賀正勝

 

 

 

ごきげんよう!