粗相人(そそっかしい人)☆ | げむおた街道をゆく

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時は江戸時代初期、駿府城内で大御所・徳川家康と御伽衆・山名豊国が話をしていた。

家康、

「そちは朽木元綱を、粗相人(そそっかしい人)だと称しているらしいが、
そちの方が元綱よりよほど粗相人だろう。」

豊国、

「なぜでしょうか?」

家康、

「元綱は殿中での振舞いに祖粗があったとしても、

先祖伝来の朽木谷を守っている。

だがそちは゛六分の一殿″と称される程の先祖を持ちながら、領地を全て失った。

これ以上の粗相人はあるまい。」

豊国、

「まったくおっしゃる通りでございます。

せめて先祖の十分の一の領地を持つ身になりとうございます。」

家康は豊国の最後の一言を、苦笑しながら聞いていたという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 六分の一殿の末裔、山名豊国

 

 

 

ごきげんよう!