豊臣三中老の一人にして、「仏の茂助」として評判の良かった堀尾吉晴は、
浪人の再就職の斡旋を図る事が多かったのだが、
彼は国持ち大名の心得として次の言葉を残している。
「諸大名家において優れた勇士が浪人したと聞いた時は、
直に扶持を与え、
所領が減る事を惜しんではいけない。
何故ならば、良将を得なければ戦に勝つ事はできず、大きな武功も立てられないからだ。
国持ち大名が、所領が減るからと言って良将を取り立てるのに消極的なのは、
与えられている俸禄を盗むに等しい。」
加藤光泰のように、抱えすぎて破産と言う例もあるけど、織豊期の大名って、
多かれ少なかれこういうような論理が根底にあったのかな。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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