辟事を言う主に、仕えるに益なし☆ | げむおた街道をゆく

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黒田長政が、船に乗って大坂に上がる際、

勝成を召し、帆柱にある縄を解けと命じた。
 

勝成は、

「自分は心が猛しと言えども、このような技に慣れていない。
これほど走る船の帆柱に登れとは奇怪な事を言う人だ。」

と腹を立てたが、
断るのもさすがに口惜しと思い、帆柱に登り、縄を引き解いて下った。
「このような辟事を言う主に、仕えるに益なし。」

と思い、その夜、船が着いた所より立ち去った。
 

このような事であったので、畿内も九州も皆たたずむべき所がなくなり、
備中国に隠れ住んだという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 倫魁不羈、水野勝成

 

 

 

ごきげんよう!