天性凶暴な性格で☆ | げむおた街道をゆく

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水野勝成は、天性凶暴な性格で、父の不興を蒙り、刈谷城を出て都にのぼり、

六左衛門と名乗った。

世に伝わる話によると、勝成は、父・忠重の納所の役人を召して、
「俺は我が家の嫡子であり、終には家を譲られる身である。

父が持っている宝は、尽く我が物となるのだ。
お前たちも、終には俺に仕えるべき身であろう?
それなのにお前たちが、ややもすれば俺に思う様に金銀を渡そうとしないこと奇怪である。
今後は、いかほどでも、何度でも、必ず渡すように!」

これに役人。
「どうして仰せを背くでしょうか?ですが、大殿の御物をわたくしに奉ること、

我々が罪を被るのは物の数では有りませんが、貴方様がお咎めを受けるのをはばかって、

お渡しできないのです。
どうか如何にもして、一度大殿の許しを得られたならば、

その後は何度でも、仰せに従ってお渡しいたします。」

これを聞いて勝成は激怒した。
「父に申すべきほどなら、おのれらにこのように言うものか!」
そう言うやいなや役人の首を打ち落とした。

その後、父忠重の気色、日を追って宜しからず、

「このままでは、俺も頸が斬られそうだ。」
勝成はそう思い、刈谷を逃げ出したということである。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 倫魁不羈、水野勝成

 

 

 

ごきげんよう!