弘治3年(1557)、尾張清洲において、織田信長は病気と偽り、
その実弟・武蔵守信行を謀って招き、これを謀殺せんとする。
この時、信長は、信行を殺すため、三人の士を潜ませた。
が、信行もさるものである。
座敷に置いて謀を察すると、三人の刺客を巻き、いち早く廊下へと逃れた。
このまま信行の家臣団が控えているところまで行き着かれれば、
城外へと脱出も不可能ではない。
信行の謀殺は失敗か?
と、その時である。
廊下に控えていた池田恒興が、とっさに信行を捕らえ、これを刺し殺した。
信長の謀が、あわや失敗するところを救ったのだ。
これにより信長の尾張統一が大きく進んだのは、言うまでもない。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
こちらもよろしく
ごきげんよう!