裏切りの男・安富源内☆ | げむおた街道をゆく

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晩年の大内義隆には、とても可愛がっていた寵童がいた。
名は安富源内。

この男は超絶イケメンだったらしく、
春の花が咲いたように美しいとまで言われて、もてはやされていた。


やがて義隆が陶に謀叛を起こされ逃げ回る途中に、源内は義隆一行とはぐれてしまった。
源内の安否が気になって気になってしょうがない義隆は、
自らの状況も忘れて、

「源内はまだか。」「源内はどうした。」

としつこく聞くありさまだった。


しかし結局、源内が義隆一行と合流することはなかった。
義隆は、

「源内はもう討たれてしまったのか。生きるも死ぬも共にしようと契ったのに、
先立ってしまったか。」

と涙をこらえて嘆いたのである。

で、その源内はというと…。
わざと義隆一行から抜け出したあと、

陶方についた内藤家の内藤隆世を頼って、ちゃっかり生き延びていた。
世の人は源内を主から寵愛を受けた身でありながら、
その主を裏切るとはなんたる不忠不義の男と嘲り罵倒したという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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