寛永元年四月二十九日、江戸幕府の京都所司代などを歴任した板倉勝重は八十三歳、
或いは八十歳にて卒去した。
慈光院傑山源英と諡された。
新井白石先生は、この人のことを、
『世に伝わること極めて多く、悉く挙げるには暇がないほどだ。
当時の智ある人に勝重のことを尋ねてみたが、
「この人の訴を断ずるに、訟に負けた者は己の罪を悔やみ、
その判決を出した方を恨まなかった。」
と答えた。
この一言にて、この人の才と徳を知るべし。』
と言ったという。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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