白装束で☆ | げむおた街道をゆく

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正家は後事についての遺言を書き残し、

家人奥村左馬・西川兵庫・小西治右衛門・長束与十郎らに形見を与え、

白装束で切腹の座についた。

池田(備中守長吉)・亀井(武蔵守茲矩)に向かい、

「ここまで御出でいただきご苦労な事です。それでは今生の暇をたまわりましょう。」

と告げ、切腹しようとしたところで、

長束は再び両人に向かって、

「それがしの家来・奥村左馬は、身近くで召し使ってきたものであるので、

冥途の供をする覚悟と見えます。

しかし無益の事でありますから殉死を留めて頂きたい。」
と懇ろに言い残して切腹した。

奥村左馬は介錯したその刀を腹に突きたてようとしたが、

池田備中守家人・武蔵掃部、瀧川織部らが間髪入れずに飛びついて刀を奪い、

色々と教訓したので奥村も力なく承引した。

後に寺沢志摩守が召し出して領地千石を与えられたと言う。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 太閤検地の実施、長束正家

 

 

 

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