多病の質で☆ | げむおた街道をゆく

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永田治兵衛は、浅野家の家臣であったが、多病の質で、

「あいつは何の役立つのか。」

と、家中から陰口を言われていた。
 

これに対し永田は、
「下郎であれば健やかでなければ、役に立ち難いだろう。

だが武士は病身であっても義勇さえ有れば、役に立つのだ。」
そう語った。

 

この事を聞いた者達は、

「永田の言葉は、世に言う負け惜しみだ。」

と嘲った。

やがて大坂夏の陣、泉州樫井の合戦において、

永田は淡輪六郎兵衛の首を取り陣中に帰ると、
彼の陰口をしていた者達に言った。
「病身者がかかる振る舞いいたし候。無病の人たちはどうして功名無きか!」
これに答える者は、一人もいなかった。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 樫井の戦い、浅野長晟

 

 

 

ごきげんよう!