慶長18年8月25日、紀伊国主の浅野幸長が死去した。
近年唐瘡にかかってしまったので、今年は夏中在京した後に、
養生のため紀伊に下国されたが、そのまま亡くなられた。
おととしは加藤清正、浅野長政、今年は池田輝政、大久保長安と死んだのは、
ひとえに好色ゆえの、虚の病という話である。
この浅野幸長も五年前に葛城という遊女を買い、
無右衛門尉という傾城を買って、
そばに置いて慰まれていたので、その果てに早逝されたとのことだ。
跡を継ぐ息子がいないので、紀伊国は誰が拝領するのだろうかと噂になった。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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