私は、法度に背き☆ | げむおた街道をゆく

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秀吉の四国征伐の際、阿波一宮に押し詰めた時、

私(渡辺了)は法度に背き、鉄砲の者の中に混じり、
城方の出丸一つが取り固められておらず、

その様子も敵は気がついていなかったので、この方より割り込み、
取り固めてこれに付き、ついに出丸二つが自焼し、

この勢は本丸へと撤退しました。

このような仕方を仕ったため、我が方にも負傷者が多数出ましたが、

戦闘自体は残る所無く成功したので、
私は処罰をも逃れました。

私のその時分の主人は羽柴秀勝殿で、歳は二十四、指物は鳥毛の棒でありました。
 

この仕方は銘々所々にて存じている面々が今も多くいるので、

御不審あらば、証人を連れて申させます。
大したことではありませんが、書き付けておきます。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 侍大将の胸毛・異聞、渡辺勘兵衛

 

 

 

ごきげんよう!