干し鮭☆ | げむおた街道をゆく

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信長の野望、司馬遼太郎、大河ドラマが大好きです。なんちゃってガンダムヲタでもあります。どうぞよろしく。

 

戦国の名物男の一人、渡辺勘兵衛了。
彼がまだ若年の頃、阿閉貞征に仕えて、謀反した荒木村重を攻撃する、
織田信長の軍勢の中にいた。

摂津吹田表にて戦闘があった折、

阿閉軍二百は敵陣に突入し、敵将の首6つを取るという戦果を得た。

 

中でも渡辺勘兵衛は、真っ先に駆け入り、阿閉軍の取った六つの首の中の、
一番首を取った。

この手柄により勘兵衛は、この頃阿閉貞征が寄騎していた羽柴秀吉の黄母衣衆、
山葉文蔵と言うものに付き添って、信長の本陣へ派遣されるという栄を受けた。

さて信長、勘兵衛を御前に召し招き、

「お前の今日の働きは比類が無い。何か褒美を与えようと思うが、さて、なにがいいかな?」

と、周りをきょろきょろ。

「お! これだ!」
 

信長が見つけたもの、それは、

『干し鮭』

勘兵衛の目の前に、間違えようも無い干し鮭が置かれた。

「これを与える! 以後、ますます励むように!」

「は、はあ…。」

こうして干し鮭をありがたく押し頂き、自陣に帰っていった。
渡辺勘兵衛、この時17歳。

初めての御褒美は鮭であった。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 侍大将の胸毛・異聞、渡辺勘兵衛

 

 

 

ごきげんよう!