井伊直孝御夜話より☆ | げむおた街道をゆく

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一、人が隠していることを見聞きしようとしてはならない。

人が秘蔵するものを、所望してはならない。

一、不慮の仕損じというのは、能力の有る人でも有る事だ。

しかし自分の仕損じを人のせいにするのは大いなる恥辱である。

逆に人の仕損じを我が身に引き受けるのは、見事というものである。

一、家を治めるとは、金銀米穀の事である。

これを知らずに、人の家に意見すべきではない。

一、昔、数度の武功の誉れの有る老武士があった。

若き人が彼にその武功を物語って欲しいと望んだ所、
彼は、こう言った。
「私は若い頃から、さしたる武功も無かったが、性格に愛嬌があってな、

人からよく思われたのだ。
だから少しの勤めも良く受け取られ、思いもよらぬ誉れを得たのだよ。

人はただ、愛嬌があるのが良いのだ。」
殊勝な物語ではないか。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 井伊の赤牛、井伊直孝

 

 

 

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