悍馬のような男☆ | げむおた街道をゆく

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信長の野望、司馬遼太郎、大河ドラマが大好きです。なんちゃってガンダムヲタでもあります。どうぞよろしく。

 

本能寺の変の際、明智軍の一員として、

織田信長に槍をつけたことで、当時、有名であった勇者・安田作兵衛。
この人が、蒲生氏郷に召抱えられる事になった。

しかしこの時、蒲生家中から、この召抱えを思いとどまるように、と言う声が上がった。
氏郷のかつての主君・信長を討った人間の一人であるから、ではない。

安田は蒲生に仕官する前、羽柴秀勝に使えていたのだが、

彼はここで、女を盗み、

彼女を連れて羽柴家を退転したと言うのだ。

「このような不届きな所業をするものを、当家に御召抱えあるのはいかがでしょうか?」

と言う事なのである。

 

が、氏郷は、

「そんなの別にかまわんよ。」

と、あっさり彼を召抱えた。

が、この安田、このことを知ってか知らずか、

氏郷の魅力を持っても蒲生家に居つく事もなく、
蒲生家もあっさりと退転。

 

この後、よりによって自分の殺した蘭丸の兄・長可に仕える事になったり、
小牧長久手のあとは暴言を吐いて森家を退転したり、

立花宗茂と福島正則が不和になる原因を作ったり、

豊臣秀次相手に武装ストライキをやったりと、色々トラブルを撒き散らす事になる。

安田作兵衛、家臣使いの名人・氏郷ですら乗りこなせなかった悍馬のような男であった。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 明智三羽鳥の一、安田国継

 

 

 

ごきげんよう!