血気の勇も衰え☆ | げむおた街道をゆく

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大坂冬の陣。

 

博労淵の戦いで、薄田隼人正(兼相)は、博労淵を乗っ取られたことに対し、
その憤慨甚だしく、殊に大阪城中の列将が大いに嘲った事で、

彼は、毛利豊前守(勝永)に向かって言った。

「今夜、蜂須賀安房守の陣を打ち破る。そのため足下に後陣を頼みたい。」

これに豊前守曰く。
「私は新参の士であり、その勢も三百ばかりですから、先陣するのが当然です。

御辺は多勢にして本座の士であり、これは後軍を成す所以であります。

にもかかわらず、私がどうして後陣にあらねばならないのか。」

と、承引しなかった事で、薄田の血気の勇も衰え、其の事を黙止したという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 橙武者、薄田兼相

 

 

 

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