藤吉郎の時、これに恋愛をなし☆ | げむおた街道をゆく

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一説に、政所殿(豊臣秀吉正室・高台院)は、風姿容艶であった故に、

秀吉が藤吉郎の時、これに恋愛をなし、
仲人が入り婚姻を望まれたのだが、その父は許容せず。

これ故に心魂はますます病めるが如くと成り、
遂に信長公の御耳に達した。

 

信長公は近臣をして、その実否を尋ねられ、彼女の父に命じて嫁がせたという。

或る本に、太閤秀吉公の御台所、元は尾州御器所村の禰宜の娘で、於根々と称した。
 

浅野又右衛門の妹の子であったため、又右衛門は彼女をその家で養った。
ある時、織田信長公が鷹狩に出られた時、又右衛門の家で御休息された。

 

そこで彼女が、
茶を持ち運んだのを御覧になり、名を御尋ねになられた後、

又右衛門へ彼女を御所望あった。

又右衛門は信長公の御側にて召し使われるのだと思い、

早速御請け申して差し上げたのだが、
信長公は仰せに、

「又右衛門は身上よく、藤吉郎は不勝手なり。」

とて、そのまま秀吉公に遣わされた。
 

御祝言のときには、又右衛門の長屋の簀子の上に藁を敷き、その上に薄縁を敷かれたと、

後に至って、政所殿は、この事を物語されたという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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ごきげんよう!