1560年7月15日早朝、各務右京亮が、家の中の騒がしさに目を覚ますと、
突然、一人の男が、襖を開けて寝室に入ってきた。
右京亮、
「お。お前は勘次郎! な、何を!」
突然現れた、この男の名前は、各務勘次郎元正。
まだ20歳の若者であった。
彼は右京亮との領地問題を抱えており、
それの関係で右京亮宅に、一人で討ち入りを仕掛けてきたのである。
家人、
「おのれ曲者! 出会え、出会えー!」
しかしながらただで帰れる訳もなく騒ぎを聞きつけた家人が襲い掛かってきた。
勘次郎は襲い掛かってきた家人数人も斬殺すると、
そのまま屋敷から風のように走り去って行った。
しかしこの一件が元で、勘次郎は斎藤家から追放処分を食らったという。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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