ゴミを拾った近習☆ | げむおた街道をゆく

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信長の野望、司馬遼太郎、大河ドラマが大好きです。なんちゃってガンダムヲタでもあります。どうぞよろしく。

 

ある時、信長が私室で一人でいる時、

「誰か有る!」

とのたまった。


近習の一人が、

「何の御用でございますか。」

とやって来たが、信長は黙ったまま、

「もういい。」

と、その者を下がらせた。

またしばらくして信長が、

「誰か有る!」

と大声を上げ、
別の近習がやって来たが、これまた何も命じずに下がらせた。

するとまたまた信長が、

「誰か有る!」

と声を張り上げた。


さらに別の近習がやって来たが、これも何も命じずに下がらせた。
しかし、この近習は、前の二人と違い、退出する前に、

出入り口の脇に落ちていた小さなゴミを、

そっと懐に入れてから出て行った。

実はこれは信長がわざと置いた物で、

それ以降、重用されるようになったゴミを拾った近習こそ、森蘭丸である。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 本能寺に散る、森蘭丸

 

 

 

ごきげんよう!