私を、主君のお役に立たせたまえ☆ | げむおた街道をゆく

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徳川家康の家臣である夏目吉信は、

三河一向一揆に加わって、
家康に刃向かったが、

松平伊忠に敗れ、寺に立て篭もった。

寺を包囲した伊忠は、

家康の命令がありしだい、攻撃するつもりであった。

だが家康の命令は許せというものだった。

 

家康は、伊忠の働きを褒めた上で、

蔵の吉信を討つのは、篭の鳥を殺すに等しいと言って、許すよう命じた。

伊忠は寛大すぎると不満だったが、主君には逆らえないと、命に従った。

まさか助かると思わなかった吉信は、岡崎に向かって平伏したという。

 

吉信は家康を裏切ったことを恥じた。

それからの彼は、よく仏堂に入っては、私を主君のお役に立たせたまえ、

と大声で祈ったそうである。

こうした恩があったからこそ、家康が三方ヶ原で窮地に陥った時に、

吉信は家康を守って死んだのである。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 吉信の忠烈、夏目吉信

 

 

 

ごきげんよう!