天正2年(1574年)2月18日、
越前を混乱の渦に巻き込んだ富田長繁は、
越前一向一揆と戦う中で、味方であったはずの小林吉隆の裏切りによって背後から射たれ、
落馬した所を小林に首を刎ねられ死亡した。
その長繁の首は、2月19日に、
一揆方の大将の一人である杉浦玄当が陣を張る竜沢寺に持ち込まれて、
首実検が実施されたが、
杉浦は寡兵で大いに自軍を苦しめた大剛の士である長繁の首が、
怪しげな籠に入れられて持ち込まれた様を、
敵ながら哀れに想い、涙を流したという。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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