遠藤基信の献上品。
中央で急速に拡大していた織田家に、輝宗が基信に進物送る相談した。
輝宗「ワシは名馬送るから、基信もそちの名義で何か送ったら?」
基信「はい。使用人に鋳物作るのに長けた者居るのでその作品を。」
輝宗「茶器に五月蝿い信長殿こと。大丈夫か。」
基信「心配なさらず、おまかせあれ。」
基信が家人の源五郎に鋳物作りを命じ、できた作と伊達家進物をもって、
上洛した。
名馬を貰って上機嫌の信長に、源五郎の茶器がお披露目された。
信長「ほう。鋳物か。千宗易を呼べ。」
信長「どうじゃ。この鋳物なかなかの銘物じゃろ?見たことあるか?」
宗易「はい。はじめてお目にかかる品でございます。」
信長「そうか。そうか。」
ドヤ顔でさらに上機嫌になった。
信長の茶の湯の師匠でどんな名器を、集めても宗易に鑑定される信長が、
初めて宗易の知らぬ茶器を手に入れた。
自分のコレクションに入れ、”遠山”と名づけた。
伊達家には、過大なお返しと、東北での取り纏めを認めたというお話。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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