堪忍なることが、肝要よ☆ | げむおた街道をゆく

げむおた街道をゆく

信長の野望、司馬遼太郎、大河ドラマが大好きです。なんちゃってガンダムヲタでもあります。どうぞよろしく。

 

ある時、伝右衛門は、誤ってお茶坊主の腰の物を踏んでしまい、

怒ったお茶坊主に扇子で額を、

「ぱしっ」

と叩かれた。
 

武辺で鳴る伝右衛門は、なぜか茶坊主風情に畳にひれ伏し、

「申し訳ない。」

と謝り、何事もなく済んだ。
 

これを見た朋輩らは、

「初鹿野は、武勇の者というのは偽りよ。」

と笑い合った。

これを聞いた伝右衛門は、
「我が命は、主君のご用に立てるが命。

茶坊主と差し違えても手柄にならず、切り捨てても誉れにならない。
もし油断して討たれた時は損恥よ。
戦場での敵には堪忍できぬが、

普段のでき事はできるだけ堪忍なることが肝要よ。」

と笑ったという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 香車伝右衛門、初鹿野昌次

 

 

 

ごきげんよう!