小幡信貞☆ | げむおた街道をゆく

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武田信玄の家臣・小幡信貞は、長野業正の娘婿であった。

さて、信玄がこの長野氏を滅ぼした後、小幡信貞に、

「長野家の者であるお前の本妻を離別し、
武田の譜代の家と新たに縁付いてもらいたい。」

と言い出した。

これに信貞、
「もしこれが、長野家の没落以前の事なら、お受けしていたでしょう。
私は主君・上杉憲政を疎み、その上、越後の輝虎には憎まれ、

彼らに一族内の紛争を利用され、
討たれる寸前となった所を、武田家に救っていただきました。

この信玄公の深い御恩は、
どれほどの事をしてもお返しは出来ません。
ですが、今は我妻は、父の実家も既に滅び、もはや寄る辺も無い身柄です。
そうである以上、たとえ御成敗を仰せ付けられようとも、離別する事はできません。」
そう、言い切った。

信玄、信貞の言葉に深く感じ入り、

「お前のその見事な意地に、次の戦、先手を申し付けるぞ。」
と、言い渡し、さらに甥の武田信豊を、この信貞の婿にした。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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