永禄6(1563)年、
最上義守は、18歳になる息子の義光を連れて京に上り、
将軍・足利義輝に、馬や太刀を献上した。
「6月14日、久しぶりに将軍(足利義輝公)の屋敷に伺ったら、
丁度出羽の御所(屋形号)の山形殿父子(最上義守と義光)が来ておられた。
父子は将軍に馬と太刀を献上して、
義光に頂いた義の文字や、常日頃からの感謝と御礼を申されていた。
将軍は二人をもてなす宴会を開かれ、私もそこに顔を出させてもらった。
将軍から下された杯を、二人は、
「かたじけないことです。」
と言って頂戴した。
私も深夜までご馳走になり、すっかり酔ってしまった。」
公家の日記に書き残された、最上父子の京都旅行の一幕。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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