小松姫のとある日常☆ | げむおた街道をゆく

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桑名藩主として既に老境を迎えていた本多忠勝は、

江戸来訪の最中に突然真田邸を訪ねた。


真田信之に嫁いだ娘・小松は、江戸人質として江戸にあったからだ。
通常ならば手続き等々手間がかかるが流石は忠勝、アポ無し突撃である。
予期せぬ父の来訪に小松は驚きつつも喜んだ。
真田側には準備も何もないから、邸内は急なもてなしに、

上へ下への大騒ぎであったのだが、
帰途についた忠勝に、ふと従者が声を掛けた。

「申し上げ難き事ながら小松殿の身なりは、些か貧相に見受けられました。
真田の内情は苦しいのでしょうか?」

これに忠勝。

「ほう、お主は気付かなんだか?
急の訪問であったが屋敷内は手入れが行き届いておった。

特に武具の手入れは見事だった。
身なりだけを見ていては地力を取り違えるぞ。」

家計を遣り繰りした妻と、広い視野を持った物わかりの良い舅のお話。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 勝気な姫、本多小松

 

 

 

ごきげんよう!