三十六人の榎本城攻め☆ | げむおた街道をゆく

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下野国の佐野宗綱が、佐竹氏と手を組み、北条氏に抵抗していた頃の話。
 

宗綱に取ってはお隣さんである藤岡城と榎本城が佐竹氏と手を切り、

北条方に寝返るという事件があった。

宗綱は激怒し、すぐに両城を攻撃する準備を始める。
そんな時に配下の将、山上藤七郎を筆頭にした若者三十六人が、

宗綱の許可を得る事なく、榎本城に夜襲を仕掛けた。

榎本城はこの奇襲に狼狽し、まともな抵抗が出来ないまま、

藤七郎らに城中への侵入を許してしまう。
しかし、彼等の快進撃もここでタイムアップ。

城を落しきれないまま、夜明けを迎えてしまった。

周囲が明るくなった事で、佐野勢が少人数である事を知った榎本城は、

ここで反撃を開始。
藤七郎等は、七人にまで討ち減らされ、退却せざるを得なかった。

藤七郎達の行動を知った宗綱は、命令違反の抜け駆けを行った上に、

多数の犠牲者を出して逃げ帰ってきた事に激怒。
主君の怒りを知った藤七郎は、

「大庵寺にて切腹いたします。」

と言い残し、城を去った。

周囲の家臣達の取成しもあり、何とか許しを貰ったのだが、

その報せが大庵寺に届くより早く、藤七郎は切腹を遂げていたという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 自身の武勇を過信す、佐野宗綱

 

 

 

ごきげんよう!