町人の徳斎☆ | げむおた街道をゆく

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ある時、幻庵が、町人の徳斎と言う者と、碁を打ったことがあった。
徳斎は、有名な北条家の長老との対局ということで最初は緊張し、

礼儀正しくしていたが、
やがて二番三番と進むうちに夢中になってしまい、ついつい対局中に、

地下の言葉でぶつぶつ言い出した。

幻庵がよい手を打った時、
「そこに打ったか! この小僧(碁石の事)は、何処につながっている小僧だ?」
と言いながら考え込んだ。

それを聞いた幻庵。
「どこの小僧かということですが、私は伊勢宗瑞(北条早雲)のせがれです。」

それを聞いて徳斎、にわかに我に返り、恥ずかしさのあまり、

そのまま座を立って逃げ帰ってしまったとか。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 権化の再来、北条幻庵

 

 

 

ごきげんよう!