褒美に、天下を下さい☆ | げむおた街道をゆく

げむおた街道をゆく

信長の野望、司馬遼太郎、大河ドラマが大好きです。なんちゃってガンダムヲタでもあります。どうぞよろしく。

 

水戸徳川家初代・徳川頼房が、鶴千代丸と呼ばれていた頃である。


父・徳川家康達と高い櫓に上った折り、家康が戯れで言った。

「ここから飛び降りる者はおるか? 褒美には望むものを与えるぞ。」

残念ながら某真田家臣のようなノリの良い男はおらず、大人達は応じない。
 

そんな中、
「鶴が参ります。」
「へ?」
「褒美に、父上の天下を下さい。」
「落ちたら死ぬぞ、天下をとっても死んだら意味ないだろ。」
「確かに鶴は死にますが、一瞬でも天下を治めた者として名が残ります。

私は天下人の名こそ欲っします。例え一瞬でも満足です。」

家康は、鶴千代丸を激賞したという。
家康、秀忠の頼房への信頼は厚く、それぞれの遺言に、その名がでている。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 水戸徳川家の祖、徳川頼房

 

 

 

ごきげんよう!