大刀と小刀☆ | げむおた街道をゆく

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ある旗本が、松平信綱に言うには、
「諸侯は大国を賜り、参勤の際には上使を派遣され、帰国の折には下贈品もあって、
とても厚遇されておりますね。対してわれら旗本は、大事の際に将軍のもとに参上し、
まっさきにご奉公いたしますのに、

こうしたおもてなしがないのは理解に苦しむところですな。」
とのことであった。

これに信綱が答えるには、
「諸侯の厚遇には理由がある。諸侯は合戦では要所の守備を命じられ、

平時も普請などで金を使っているであろう。

こうした時に頼みやすいよう普段から心を通じているわけだ。
例えれば、腰の刀はいざという時のためにあるが、

10人に9人は一生使わないにもかかわらず、
いつも大切に扱っておる。小刀はいつも使うが、それほど大事にしているわけでもない。
そういうことだ。」

ということであった。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 知恵伊豆、松平信綱

 

 

 

ごきげんよう!