本多美濃守忠政は、
「昔から自分が楽しもうとして、天下を望まれる主君は、
人が長く楽しませぬものと思われる。
我が主君の御側に仕え、朝夕見奉って感じたことだ。」
と言った。
また、
「今とても富める者がいたとして、
他人に、
『十年のうちに家を潰し、朝夕の生業もままならなくなるだろう。』
と言い聞かされて怒らない者がいるはずはない。
しかし、贅沢を教えて淫酒を勧め、家を亡ぼさせて困窮に及ばせても人は怒らない。
これは愚かな例えではあるが、深く覚悟すべき事だ。」
と言った。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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